Search This Site:
>更新履歴一覧:Update Log
>ロケ地から見るTSCC
>サイトマップ:Site Map
>トップページ:TOP PAGE
Get to Save TSCC !
オリジナルサウンドトラック
サラ・コナー・クロニクルズ オリジナル サントラ OST

ガイド本+インタビュー
サラ・コナー・クロニクルズ 未公開 DVD 動画

まわし蹴りはジャッキー・チェンより高さがあるサマー・グローのセレニティー Serenity..TV→映画復活例。ジョシュ・ウェドン作↓
セレニティー Serenity
祝★セル・レンタルNo.1
サラ・コナー クロニクルズ・ファーストシーズンDVD1未公開映像ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ・ファーストシーズンDVD2BOX
シーズン1第1〜2話+第3〜9話
Terminator TVシリーズ2 第3話まで +未公開シーン動画セカンドシーズン第4〜13話 未公開映像シーズン2第14〜22話最終
シーズン2第1〜3話+第4〜13話+第14〜22話最終章
サラ コナー クロニクルズ レンタル 動画 無料 お試し
レンタル Rental

ターミネーター グッズ 商品 フィギュア
ターミネーター グッズ

ユニバーサルスタジオジャパン
■ターミネーター2:3-D
日本でターミネーターに会える場所。「Terminatorの孫の手」グッズも豊富。映画の世界にどっぷり浸りたい人向き。
            
Ads.
       
カリバと現代社会:スカイネットの創生期
「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ(TSCC)」は他のどのターミネーター作品(映画)よりも「恐い存在」が登場する。機械に使われる人間たちカリバ・グループ(Kaliba Group)である。「恐い」というのは「力(ちから/パワー)」的に恐い、という意味ではない。今、我々が実際に生きているノンフィクションの現実社会が現在進行形で如実に描き出されているからである。TSCCロケ地メモNo.15がてら、カリバ集団について。
カリバ一味に拉致されたデレク救出に向かうキャメロン
キャメロンとカリバ倉庫
↑シーズン2第20話。彼らのねらいはデレクではなく、キャメロン捕獲だった。このカリバの拠点の1つとなっていた倉庫もロサンゼルスに実在する。↓
カリバ・グループの会社の1つ、ミネラルウォーターのサーバーレンタル・宅配サービス会社のボトル(タンク)倉庫↓壁面文字もそのまま使用されている。
サンペドロ カリバの倉庫
Warehouse No. 1, Port of Los Angeles →[Google Map]
■Location:2500 Signal Street, San Pedro, California, USA

そしておもしろいことに、上の(ドラマ上の)カリバの倉庫の道1本(Signal St)はさんだ隣には、実はこの倉庫↓がある。
ヒューマンレジスタンス(デレク)とキャメロンの武器庫
人類抵抗軍とキャメロンの武器庫
↑両倉庫ともGoogle Street View で楽しめる。デレク・リースジェシーが現代に来た「本当の動機」を聞かされる、結構 重要な現場である。
武器庫 ジェシーの真実
ジェシーは「一人の戦士として」というよりも「一人の女性として/母親として」未来からやって来ていたことをデレクは知る。ここでもTSCCが親子の愛、愛する者との関係性をベースに構成されていることがわかる。ジェームズ・キャメロン監督のT2の、特に「母性の賞揚」を誠実に掘り下げているからである。だから特に経験不足なボーイズ諸君はTSCCを理解できず、結果、ネット上の知恵袋などに的外れな誤回答ばかりが氾濫する。要は咀嚼してスプーンをお口まで運んで食べさせないと、モノが食べれない(理解できない)未熟な大人が増えているのである。キャサリン・ウィーバーが人間にあきれ、独立したがるのも無理はない。そんなボーイズ諸君も自身が親になるなり、誰かを真剣に愛するなり、もっと人生経験を積めば、映画やドラマに限らず、世間の森羅万象をもっと正確に理解し、もっと楽しめるようになるだろう。人間がボトムアップしない限り、作品はレベルダウンはできない。
・・・
ここの武器庫でジェシーのジャケット(遺品)をデレクが持っていたこと、そのジャケットをキャメロンが触ろうした時のデレクの怒り方が尋常ならなかったこと、そしてキャメロンからジェシーの真相を聞かされたデレクの腰が砕けたような動揺ぶりから、
デレクとジェシーの歯車
↑“I'm NOT John Connor.”のこのシーン(シーズン2第19話)で、デレクは引き金を引いたことがわかる。女のプライド、男のプライド、ちょっとしたボタンの掛け違い、タイミングのズレ・・・運命と時間は重層に交錯する。
尚、この武器庫はシーズン2第8話「銃撃戦」でジョンがメキシコからSOS電話をかけてきたシーンでも登場、キャメロンが「未来のジョン」から武器庫とその武器の使用を許可されていたことが明かされている。さらに、
キャメロンとプラスチック爆弾DEREK: You been into my plastique?
CAMERON: I needed it. (デレク:オレのプラスチック爆弾使ったのか?/キャメロン:必要だったの。)

キャメロンはマイロン・スターク戦(ピコタワー)以外にもプラスチック爆弾を使うような激しい戦闘を夜な夜な繰り広げていたことがうかがえる。というのも、メキシコ「銃撃戦」でクロマティを倒してからは、キャメロンはミッション第1:Protect Johnから、専ら第2:Hunt Skynet、第3:Stop Judgement Dayのミッションへ移行し、スカイネット狩りに重きを置いて行動しているからである。
キャメロンに感謝するデレクDEREK:You did the right thing by telling me. Thank you.
ジェシーのことを告げてくれたキャメロンに素直に感謝するデレク・リース。デレクの中で裏切り者で終わっていたジェシーは復権し、名誉回復がなされた。結局のところ、全話を通じて キャメロンは全員の関係を育んだり、修復したりする役割を担っていたことがわかる。
→[ノアの箱舟から放たれた特使キャメロンの任務]+[TOK715の意味]
Port of LA WAREHOUSE
A がカリバのミネラルウォーター・タンクの倉庫、
B がキャメロン、デレク御用達のヒューマンレジスタンスの武器庫
※上のA,Bの左(西)へ海岸沿いに行くと「灯台」のロケ地となる。

別々のシーンを隣合わせのロケ地(倉庫)を使って効率的に撮影していたことがわかる。というのも、DVD巻末の製作者の解説にもあるように、TSCCはTVドラマゆえに、映画の製作と違って、2,3週間で1話を完成させなければならない、ハードスケジュールだからである。通常は約2週間でセットを作り、1週間で撮影、の「2,3週間で1エピソード製作」である。
→[ロケ地からみるTSCC:film location]

【 カリバの登場 Kaliba in TSCC 】:
ドローンズ Drones
本題のカリバ集団について。サラ・コナーたちとカリバとの関係はシーズン2第13話のあのUFOの章から始まる。実はこのUFOの章、実話をベースにしている。といってもUFO自体が実在する、ということではなく「アメリカのカリフォルニア州でよくUFOが目撃される。そしてそのUFOの特徴は人が乗れるような大きさ形ではなく無人型で、円形+鋭角の幾何学的な構成をしている」という、TSCCとはまったく別に、リアルに現実社会でささやかれている都市伝説「通称Drones(ドローンズ)と呼ばれている飛行物体」をベースにしてX-File調で楽しめる構成になっているのがシーズン2第13話。なので、実際に現実社会で出回っているそのドローンズの写真がTSCCでのそのままふんだんに使われている
例の「3つの点」の強迫観念に追われて「UFO協議会」のパンフレット記載の3つの点(光)を調査しに一人で出かけたサラ・コナー。結局、そのパンフの3つの点自体はカリバともスカイネットとも直接は関係なかったのだが、そのUFO協議会(愛好家集会)で、アラン・パークという人物にサラは声をかけられる。アランは実は元宇宙工学の科学者でカリバで以前、働いていた。但し、カリバは仕事場までも目隠しした車に乗せて従業員を出勤させ、部分だけの仕事をさせ、従業員にも一切、全体像は明かさない。なのでアランは仮名で「エイブラハムのブログ」というブログにて「自分はこういう仕事をやってるんだが、これが何の仕事なんだか誰か教えてくれないか?」と書いてしまったところ、カリバから命をねらわれるようになり、女装して潜んでいたところにサラが現れた。アランはアランでサラが何か知ってそうだったので、サラに接近した・・・というお話がカリバとサラの接点のはじまり。
ちなみに「エイブラハム」とは旧約聖書に出てくる預言者(導く者)のことで、サラは文字通り「預言者によってカリバ(→スカイネット)へ導かれた」という構成がシーズン2第13話。
BULLWINKELS AQUA DULCE
アランが話したメタルの破片、そしてアラン自体がサラのすぐそばで暗殺されてしまったことから、スカイネットとにらんだサラ・コナーは、アランが残したボイスレコーダーの、カリバへの秘密の通勤方法から町外れの倉庫(工場)に辿り着く。ベンチに座っているサラの前にある店↓も実在する。
ブルウィンケルス BULLWINKELSBULLWINKELS-Gift&Antique-
■Location:33302 Agua Dulce Canyon Road →[Google Map]
http://bullwinkels.com/

このシーズン2第13話が撮影されたAgua Dulce(アグア・ドゥルセ)という町、飛行物体ドローンズが最初に目撃された場所としてアラン・パークが地図で指し示した方面に近く、TSCC製作陣はリアルにロケ地もストーリーに合わせようとしたのかもしれない。
Agua Dulce アグアデュルセ
ちなみにこの町名「Agua Dulce」はここが元メキシコ領だったためスペイン語。英語になおすとFresh Water(新鮮な水)となり、何かと水に関係しているカリバ兼スカイネットと関係しているようでおもしろい
Heat and Air Desert Canyon←この工場もAgua Dulceの町外れにある。
HEAT & AIR Desert Canyon
(表向きはエンジンやエアコンなどの空調関連の会社だが、実際はターミネーターの元となる金属コルタンの輸入及び飛行物体製造会社。この工場の地下にコルタン16トンが貯蓄されていた。)

工場に侵入し、工場を爆破しようとしたサラ・コナーだが、逆にカリバの従業員エド・ウィンストン(Ed Winston)に撃たれてしまう。
Hunter Killer Drones
撃たれたサラが朦朧とした意識の中で見上げた空にはDronesタイプのHK(ハンターキラー)が・・・但し、このシーンに関してはサラ・コナーの錯覚(幻想)の可能性が高い。というのも、次の第14話ではサラの四駆の運転席にサラの血痕が思いっきり付いている。つまり、サラは朦朧とした意識の中で自力で車を運転してなんとか工場から離れたが、町中で意識を失ったところで発見され、病院に収容された。そこからシーズン2第14話は始まる。
コルタンとキャサリンウィーバー
そしてそのサラの工場侵入の時のカリバの工場従業員のやりとりを傍受したのが、ちょうどキーワード「コルタン」でネット検索していたジョン・ヘンリーである。このマシーン同士の会話が見られるのもTSCCならでは。キャサリン・ウィーバーの無機質かつ機知に富んだハイレベルな会話に付いていけなかった視聴者も多い。結局のところ、恐竜と時間でも述べたが、「社会は新しいテクノロジーに未対応」であることがTSCCの作品レベルに対しての視聴者の反応からも見て取れるのがおもしろい。
(無線の音声)A Man1: Got a breach, man shot out at Heat and Air.「ヒート&エアー社が何者か(=サラ)に攻撃を受けた!)/A Man2:Damn. Breach? Well, you know the drill. Shut the place down. 「何?マニュアルに従って早くそこを閉鎖しろ!」
無邪気なジョン・ヘンリーがセキュリティが確立してないラインに入ってスキャンしてしまった(=つまりジョン・ヘンリーのtrace:足跡が相手方に残ってしまう)ため、キャサリン・ウィーバーは痕跡抹消へ即座へ向かう。
キャサリンウィーバーの道
↑まさにプロは刃物で仕留めるのお手本。キャサリン・ウィーバーは銃を一回も使わなかった初めてのターミネーターである。かつシーズン2冒頭の“If I had my way・・・I'd burn this whole building down〜♪”(Samson and Delilah/シャーリー・マンソン)の前フリが効いた、実はお笑いシーンである。
この時、キャサリンウィーバーは、このHEAT&AIR社において、ジョン・ヘンリーが残したハード的な痕跡(サーバー、人、機材等)の抹消は完了したが、ソフト的には時すでに遅し、実は(カリバを操る)スカイネットにすでにジョン・ヘンリーの痕跡(trace)をつかまれてしまっていた。このことが後のジョンヘンリーへのスカイネットのハッキング(サイバー攻撃)へつながる。
サラ コナー 探偵団
足から弾を摘出して歩けるようになったサラ・コナー探偵団ご一行様は(キャサリン・ウィーバーによって吹っ飛ばされた)工場の人々の葬式に参加、遺族に接触し、調査開始。この町全体がカリバの傘下で全員が監視カメラで監視されていたことを突き止める。デレクは未来のスカイネットの雛型だと指摘。
Derek:Skynet Work Camp.This is how they were set up. People working for the machines monitored by other people working for the machines.
HK Drones ドローンズターミネーターさらに調査を進め、町の外れの池にてDrones(ドローンズ):のちのスカイネットのハンターキラーになる飛行物体の雛型 を目撃する。要はTSCC製作陣は、「今現代で都市伝説的にささやかれているUFO的なものは全部スカイネットの仕業かもしれませんよ、楽しんでね。」と視聴者にメッセージを送っているのである。
ところで、この時、なぜこの飛行物体はサラ・コナーらを攻撃しなかったのか?
答えは簡単、まだ「現代のスカイネット」はまだ創生期で赤ちゃんのようなものだからジョン・コナーらを知らない、ジョン・コナーが未来で救世主になることなんて「現代のスカイネット」はまだ知らないからである。
「現代のスカイネット」 ≠ 「未来のスカイネット」
ましてやまだ実験機段階なので、武器も装備していない飛行体である(→だから後々シーズン2最終話ではキャサリン・ウィーバーのオフィスに自爆テロで突っ込んできたのである)→[9.11テロとバベルの塔]。スカイネットの指令で動いているカリバ集団は、サラコナーの襲撃とキャサリン・ウィーバーの工場爆破を受け、作った飛行体をトラックに乗せてどこかへ隠し、HEAT&AIR社の帳簿担当者も消され、証拠隠滅を図った。それがS2第15話である。
Mr Walsh ウォルシュ探偵
キャサリン・ウィーバーはウィーバーで、以前、ターク(AI:ジョンヘンリーの素となるコンピューター)を入手した探偵、Mr.Walshにこの町についての調査を依頼。しかしMr.Walshはカリバに銃で撃たれて抹殺された。おもしろいのは、工場爆破といい、町の調査といい、ターク探しといい、キャサリン・ウィーバーとサラ・コナーはやっていること/やろうとしていることがまったく一緒なのである。つまり、手段は違えどゴールは同じ。この段階からすでにキャサリン・ウィーバーが「敵ではない」ことが視聴者にもわかってくる。
IRON and METAL カンパニー
サラは上の工場があった町の監視カメラの映像資料などから手がかりを得てLAの町外れにある Western IRON&Metal Companyを深夜に調査に出向くが逆に捕まり、発信機を体内に埋め込まれてしまう。なぜ発信機を埋め込まれたかというと、「現代のスカイネット」がサラ・コナーらが誰なのか知らないため、サラのグループを洗い出すためにサラを泳がせたかったからである。
SARAH: Salary must be good.(高給で雇われてるのね。)
Ed:It's the best part of the job.(それがこの仕事の一番いいところさ。)

スカイネットが(カリバ経由で)金で人間を雇っていることがわかるシーン。実際、あの葬式の町全体が高給で雇われた集団により人工的に作られた町。アラン・パークも高給だったと言及している。
ここでこの段階でのスカイネットやカリバらの関係を図にまとめると以下のようになる。
カリバとスカイネット相関図
ジョンヘンリーとスカイネットは元は同じASCIIなどを持つ(人間でわかりやすく言えば、同じ遺伝子を持つ)兄弟である。但し、会話などからカリバのボス、つまりスカイネットのサーバーはどうやら海外(アメリカ国外)にあるらしい・・・マイルス・ダイソンの息子、ダニーダイソンも何らかの形でスカイネットに関わっている可能性も示唆されている。
サイバーダインとジョンヘンリー
要は現段階でスカイネットはまだ誕生して間もなく「頭(頭脳)」だけ。で、その「頭だけの赤ちゃんスカイネット」が手足となるべき人間を金で雇い、監視カメラで管理しながら、携帯やモバイル端末で人間に指示を出し、カリバ各法人を作らせ、コルタンを輸入したり、飛行物体を作らせたりし始めた。
さらに「未来のスカイネット」もシーズン1第4話のコルタンの在庫確保以外にも相変わらず現代での種仕込みを入念に行い続けている↓Season2第9話
チャールズ・フィッシャー
↑未来で人間を裏切り、「未来のスカイネット」に仕えるチャールズ・フィッシャーが現代へ送られ、以前、若かりし頃の自分が勤めていたSRF(Seismic Retro-Fitting department:耐震補強関連の会社)から軍需産業のネットワークへハッキング、「未来のスカイネット」のためにbackdoor(裏口)をネットワーク内に作り、来るべき時に備え、「未来のスカイネット」がいつでも軍需産業ネットワークに出入りできるよう工作完了。「未来のスカイネット」までも人間を使ってどんどん現代で活動を活発化している。
つまり、TSCCシーズン2では延々とスカイネット含めた以下の三者の創生期を描いている。この3点を把握し損ねた人は「TSCCがわからない」とか「中だるみした」で片付けようとする。話を聞かない男、地図が読めない女には高度な作品理解は難である。
ターミネーター 戦争の定め
構成としておもしろいのがこの三者(3点)のバランス性。人間は中核となるジョン・コナーを育てんとしているし、キャサリン・ウィーバーはジョン・ヘンリーを、といった具合に、TSCCではこの三者三様がそれぞれの中核となるものを作らんとしている物語をシーズン2までに描いている。
3つの点 three dots
そしてシーズン3/続編では、この三者が組織として体を成して入り乱れての三つ巴となる展開である。シーズン3を観れば、どんなに勘が悪い視聴者でもTSCCが明らかにわかるであろう。
現代のスカイネットによるハッキング
上の「コルタン」のキーワード検索ネットサーフィンでunsecured lineにジョン・ヘンリーが残した痕跡(trace)をたどって、「現代のスカイネット」がジョン・ヘンリーへハッキングしてきた。この、
WHAT IS ALL THIS ABOUT?
I UNDERSTAND WHAT THIS IS ABOUT.
「こいつ(ジョン・ヘンリー)の頭に入っているこのデータは何についてなんだ?ははーん、わかったぞ!」というセリフはジョン・ヘンリーの頭の中(データ)をのぞいている時の「現代のスカイネット」の声である。つまり、これがはじめて「現代のスカイネット」が「未来のスカイネット」のT-888他の最新のテクノロジーを入手してしまった瞬間であり、ここから飛躍的に「現代のスカイネット」が成長することになる(=いわゆる特異点を越えた)。と同時に「現代のスカイネット」もキャサリン・ウィーバーら抹殺も始める。
同じ者が他にも1つ存在するジョン・ヘンリーのデータをコピって盗みだした「現代のスカイネット」は、ハッキングの最後にジョン・ヘンリーの「体」を使って、ジョン・ヘンリー自身(AI)を破壊させようとするが、この時たまたま居合わせたサバンナ・ウィーバーが叫んで部屋を飛び出して知らせたため、マーチ氏らはすんでのところで主電源をシャットダウン、ジョンヘンリー自身の破壊は止めることができた。つまり、結果として間接的にサバンナはジョン・ヘンリーを一度救ったことになる。いろんな意味でサバンナも重要な意味を持つ。
カメラに捉えられたジョンたちHEAT&AIR社の葬式の時の調査で「現代のスカイネット」がカリバの社員や家族らを監視カメラで監視し、管理していたことを突き止めたサラたちだが、敵の懐に飛び込んでしまったため、サラやキャメロン、デレク、ジョンの姿もカメラにキャプチャーされてしまった。その映像+ジョン・ヘンリーのハッキングで得た情報から、「現代のスカイネット」のサラ・コナーのハンティングも始まる。特にサラ・コナーとキャメロンをターゲットとし、サラには発信機が埋められ泳がされ、そのことで全員に尾行と暗殺者が付き、キャメロンはデレクをエサにおびき出される。
カリバに指示を出すスカイネット
KALIBA Staff: I need to know what to do next.Show me where to cut. Where'd you get this diagram? Your brother? You don't say.
「次ぎの指示をくれ。どこを切ればいい?この映像、どこで手に入れたんだ?あんたの兄弟?マジかよ。」

この会話から、カリバの男の通話相手はジョン・ヘンリーの兄弟、つまり「現代のスカイネット」が端末を通して人間に指示を出していることがわかる。
サバンナに指示を出すジョンヘンリー
鈍い人用に説明を加えると、要はジョン・ヘンリーがサバンナにモバイルとヘッドセットを使って指示を出していたシーンと同じ。「現代のスカイネット」もカリバのスタッフに、モバイルを通して指示を出しているのである。しかしながら電波が届かないことまではジョン・ヘンリーが予測できなかったことは、後発ゆえにスカイネットよりもジョン・ヘンリーのほうがまだ未熟であることも表しているシーン。と同時に、ジョン・ヘンリーという名前ゆえに、ジョンヘンリーがやがてスカイネットを追い抜くことも暗示されている。
「未来のスカイネット」→ (融合 開始) ←「現代のスカイネット」
未来からのT-888 MR USP「現代のスカイネット」が「未来のスカイネット」のT-888などの情報を得たために、ついに恐ろしいことが起きてしまった。というのも、左のT-888(通称:Water Delivery Guy, Mr.USP)の格好に注目してほしい。ミネラルウォーターの配達員という、カリバの人間のスタッフと同じ格好なのである。それまで「現代のスカイネット」と「未来のスカイネット」から送られてきたターミネーターT-888が交わることがなかったのに、ジョン・ヘンリーのハッキング後、ついにコラボするようになってしまったのである。特異点を越えてしまった「現代のスカイネット」はこの辺りからすさまじく急成長し、「未来のスカイネット」と情報やミッションを共有し始める。そして我々は2011年の審判の日に至る・・・のだろうか。それを阻止するために、今度は「現代のジョン」が未来へ飛んでいってしまった・・・「現代のことは未来で止める」、「未来のことは過去/現代で止める」・・・それが「Term+nate」のターミネーターの真骨頂・・・そんな構成なのかもしれない。
< TSCCの恐いところ >
以上から、ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズはどのターミネーター映画よりも恐い。なぜなら、「機械」vs「人間」といった短絡的なものではなく、「機械に操られた人間」vs「人間」の人間同士の殺し合いが描き出されていることである。メタル(鉄骨男/鉄骨娘)が襲ってきてくれるほうがまだカワイイ。己の種と異なる相手だからである。それよりも同種内の共食いほど恐いものはない。(さらにキャサリン・ウィーバーらのサイボーグ同士の革新的な戦いまでも登場する。)
機械に操られるカリバ従業員
↑機械に操られるカリバな人間たち。ターゲットは人間↓
カリバな町Kalibaな人間
TSCCでは、カリバ・グループの下で働く人間を通して機械により操られる人間の姿が象徴的に描かれていた。以前は人間を操るには、「洗脳」(マインドコントロール)することが必要だったが、携帯などのモバイルの普及により、もうわざわざ「洗脳」などの手間隙かける必要もなくなった・・・それが現代である。人間に、
1.「金」という動機付けを与え、
2.モバイルを渡し、単純にその指示通りに動けばよい、と指示を与える

・・・の2点をおこなえばよいだけである。
金と人間と機械
↑「金」が「人を動かす」ことを「マシーンは知っている」。
携帯 モバイルに操られる人間
「受動的な人間の性質」
相手との距離感があるモバイル端末からの指示に従うだけだから罪悪感も薄い。携帯は自分が手に握って操作し、いつでも任意で切れるものだから、主導権は自分にあるように錯覚し、操られているという意識もない。しかし、実際には携帯を手放せなくなっている人は多い。結果、不思議なもので指示に従って無意識にお金を振り込んでしまったりする。それが振り込め詐欺である。大半の人間は単に指示に従えばよい、という楽なほうの選択肢を選ぶ性質を持っている。
「時間的・経済的拘束」
でなくても携帯電話などの通信費に毎月数万円もかかり、その通信費をかせぐためにアルバイトに精を出すも、結果、習い事や海外旅行、留学などの見聞を広めるための時間と金がなくなり、「ピンセットで留められた標本」のように身動きが取れず、視野が狭くなった人が多い現代である。人からのメールにはすぐ返事をしないと関係が崩壊するという安易な人間関係に拘束され、他人の目が気になりすぎ、一人で学食でメシも食えない若者が増加している、という、自我を紛失した信じられない拘束社会である。互いに拘束しあうカリバの町となんら変わりがない。
「端末からの情報 > 現実世界の情報」
加えて今もすでに道行く人にすでに見受けられる傾向だが、せっかく今 目の前の肉眼で映っている世界に「素敵な店」や「良い情報や風景」があるにも関わらず、モバイル端末などがはじき出す検索結果や広告の情報ばかりに従って、機械の指示にしか従わない、自分で判断することをしない人々も増える一方である。つまりTSCCで描かれているのは、今、あなたの身の回りに実際に起きている恐い社会なのである。
「監視される社会」
ターミネーターにみる監視される社会
このスカイネットがカリバの人々を監視するシステムは、ちょうど先日(2010年10月25日)放送されたNHK「クローズアップ現代」の『増殖する監視カメラ』でも言及されていた通り、今まさに我々の身の回りで起きていることがターミネーター サラ・コナー・クロニクルズでは描かれている。さらにTSCCでは監視のその次のステップ、ネットワークによる管理までロサンゼルスの交通網:ARTIEを通して描かれていた。「TSCCを見てわからない」という人は、要は自分がそんな社会に身を置き操られていること、そして自身の身の回りで今現実に起きていることが見えていないからである。TSCCは恐い恐ーいドラマなのである。
「民間レベル」
さらにTSCCがおもしろいのは、このスカイネットの発祥などが軍などの特殊なところではなく、民間会社レベルで自然発祥的に描かれている点である。とかく映画では何か謎めいたものは「軍か政府特殊研究所かFBIかCIAのせいにしとけ」的な風潮があるが、TSCCは民間レベルにしている点がおもしろい。
民間企業レベル
↑スカイネットの下で働くカリバのグループ企業と対向するキャサリン・ウィーバー社長のZEIRA CORP.(ゼイラ・コーポレーション)。この官ではなく民間の発送は実に現代社会の流れに適したものであると言える。実際、「ターミネーター1」が作られた1984年〜「ターミネーター2」1991年に10億円していたスーパーコンピューターよりも、今あなたが使っているそのPCのほうが性能がはるかによい。→参照「ムーアの法則」。
民間・・・というよりもキャサリン・ウィーバーのように個人レベルで世界的なこともできるようにすでになっている。実際、ちょっとしたソフトを開発した千葉の高校生が現在、月100万円の月収を稼ぎ出したりしている世の中である。大学進学や「いい会社に就職」などまるで意味を持たなくなってきており、ITの得意技である「時間と距離の崩壊」は着々と進んでいる。PC1台で会社はおろか、世界も動かせる。そんな時代に則したTSCCの設定も見所の1つ。
「インフラと在庫は抱えない」
さらにおもしろい(恐い)のが、このITの普及により、スカイネットが人間をこき使えるようになりインフラと在庫を抱えなくてよくなるという点である。
インフラと在庫
「未来のスカイネット」(=古いタイムライン)がやっていたこと↑
インフラと在庫、とはターミネーターなどのメタル(T-800-888など鉄骨男・鉄骨娘さんたち)やその原材料となるコルタンなどのこと。人間同士で殺しあわさせることで、スカイネットはわざわざ大量の「ターミネーター」を作る必要もなくなり、スカイネットの被害は最小限に済み、また人間に捕獲されたインフラ(ターミネーター)がリプログラムされて再利用されるリスクも限りなくなくなる。インフラと在庫を抱えない限り、倒産リスク(組織が崩壊するリスク)は限りなくゼロになる会社経営と同じ、スカイネットもT1、T2、T3、T4などで描かれているよりもTSCCのスカイネットのほうが、無形でデジタルな時代に合わせ、かなり賢い設定となっている
さらにそれを上回る存在としてキャサリン・ウィーバーらサイボーグレジスタンスが登場してくるところも奥が深い。
昔は「未来」といえばロボットの足からジェット噴射が飛び出して空を飛んだり、車が空を飛んだり、光線銃の戦争・・・ととにかく視覚的、アナログ的にわかりやすい事を人間は想像していた。ターミネーターもそんな20世紀までの、昭和な発送がベースとなっている。しかしここ15年ほどで状況は極めて急変した。恐竜と時間でも述べたが、未来はきわめてデジタルで無形なものになろうとしている。
この30年間の変化と現代社会を鋭くえぐっているターミネーター サラ・コナー・クロニクルズはとてもおもしろい。そして恐い作品である。
・・・
本来、このページ、ロケ地メモだけにしようとしていたのだが、なぜこんなに長く書いたか。それは以下のような「日本人が無能であることを証明するようなページ」↓があったからである。いちいちここまで説明しないとわからないのか・・・と思いつつも、是正するべく当ページを作成した。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1340616043
↑上記「ベストアンサー」に書かれていることは基本的にほとんど全部間違いなのだが、その中でもひどい間違いを以下、訂正する。
■誤1
「だから視聴率急降下です。」

まちがい。実は視聴率が異常に高かったTSCCのシーズン1第1話は日曜日のワールドシリーズのプレーオフの直後、つまり特別な日の、特別な時間帯に放送された(2008年1月13日20:00〜)。よって視聴率が最初だけ異常に突出している。つまり「視聴率急降下」に見えるのはストーリーや脚本とは関係ない。単に放送曜日と前の番組の変遷によるものである。よって、「ストーリー展開が特に分かり難く、脚本の拙いドラマなので」「だから視聴率急降下」の因果関係は事実無根。主張自体失当であり、理由がなく却下(削除/訂正)されるべき「ベストアンサー」である
ちなみに第一話の後、2話からは月曜日の21:00枠へ移動したが、あいにく脚本家のストライキ(Writers Guild of America strike)によりLead-in*してくれるドラマ「24」も中断するという災難にも見舞われる。

*・・・lead-inとは、これまでにすでに放送されている番組で一定の視聴者をすでに確保している番組を前(20:00)に置き、続けて21:00から新番組を流す、つまり前の番組から視聴者を引っ張り後ろへ流す番組のことをいう。
通常、どの新番組もLead-in番組とコンビを組んで、この世に登場(放送開始)となる。TSCCはちょうどストライキで「24」なども中断したため、視聴者がTVから離れた時期にモロにハチ合わせ、運が悪かった。
さらにその後、そのストライキの影響でシーズン1最終話2008年3月3日〜シーズン2第1話2008年9月8日までの間、半年間も中断させられてしまったという背景があまり日本では知られていない。実はTSCCのシーズン1は本来は13話あったのだが、ストライキの影響で4話分を急きょカット(←ストライキ中はハリウッドの全脚本家が脚本を書いてはいけない約束)、その後放送日程が一時未定となってしまい、視聴者がいったんTVから離れてしまった。
さらに2009年2月13日(金)にスタートする「ドールハウス(DOLLHOUSE)」のLead-inにTSCCになってもらおうとTV局FOXは"Fox's Sci-Fridays."と銘打って、TSCCを月→金曜日へ移動させることにした。その時に作られたのがこの、
Summer GlauとEliza Dushkuのコラボ番宣CM:Fox's Sci-Fridays
ドールハウスの放送開始を待って、これまた2008年12月から2ヶ月TSCCは放送を中断。ドールハウスの放送開始に合わせ金曜日へ移転したことでTSCCの視聴率は半減した。金曜日=視聴率の墓場として知られており、金曜夜で視聴率が取れたドラマはどのTV局においても皆無に等しい。なぜなら金曜夜には人々はTVの前には座っていないからだ。
しかも2009年9月からはリーマンショックによる100年に一度の不況到来、TV局からのスポンサー離れが加速、失業率も急増、視聴者のTV離れが加速。「LOST」やら「HEROES」、「PRISON BREAK」など金がかかる作品が次々とこの時期に終了となったのは記憶に新しいだろう。また、この2,3年でネットメディアが急成長し、TVという1メディアの時代は終わりつつある。
要はTSCCはストライキやTV局の迷走、社会の情勢にメッタ切りにされた放送日程だったのである。そんな背景を知らない人々に限ってとりあえずなんでもかんでも安易に視聴率を語りたがるものである。

■誤2
「TSCCでは(T3で登場した)現代で作られたTシリーズが登場せず、ドローンと呼ばれる変な飛行物体だけ登場します」

完全な間違い。T1,T2同様、デレクの未来のシーンなどでHK(ハンターキラー)もたくさん出ている。
■誤3
「おそらくドラマの予算不足のためではないかと思いますが、この悪影響でカリバ社についてのシーンがシーズン2全体でも10分もない。」

完全な間違い。当ページ上述で書ききれないくらい、すさまじくカリバ社のシーンが登場している。10分どころか、数時間。シーズン2第13話以降、ほとんどがカリバ社についてといっても過言ではない。
■誤4
「TSCCでは、スカイネットそのものが一切登場しませんから」

すさまじく完全な間違い。当ページ上述の通り。「一切登場しない」どころかスカイネットの「声」までもTSCCには登場している。スカイネットの「声」まで出てきたのはTSCCが初めて(その後T4にも出てきた)。
■誤5
「何をやったか、全然分からない最低なドラマのまま終わっちゃいました。」

「最低なドラマ」と認識しているその脳は、視覚・聴覚を通じて脳に情報が届いているにも関わらず脳で情報を処理・理解できず、誤判断をくだす「最低な頭」であることを上の誤回答は永年、証明し続けることになる。基本的な事実認識ができない脳では森羅万象、すべてが「最低」になるものである。このような、決め付けが激しく「知ったかぶり」をする人の軽率な行動が、知恵袋などの信用性を汚し、ネットの信憑性を低下させている。
・・・
ネット上、特にYahoo!知恵袋で4・5月頃に投稿されたものは、フジテレビでの地上波放送が終了した直後であるため、「にわかファン」による質問に、よくわかっていない「にわかファン」が回答しているため、非常に間違いが多い。ヤフーは受動的なユーザーが多い特性があり、ヤフーユーザーが突出しているのは世界でも日本ぐらいであり、いかに企業により囲い込まれている受動的ユーザーが日本に多いことがわかる。
「話を聞かない男、地図が読めない女」
こんなネット上の知恵袋や質問箱的なものからいつも感じるのだが、
要は、
「話を聞かない男、地図が読めない女」
・・・これに尽きる。つまり、「地図が読めない人」の質問に「話を聞かない人」が回答をしている。それが「ベストアンサー」となって一人歩きする。できない人ができない人の回答を回答として(デフレスパイラルのごとく)さらにバッド・スパイラル(悪循環)に陥って、正確な理解と成長がなされないまま、落ちていく。100〜1000ある回答から「ベスト」になるなら統計学的にも信憑性はあるが、回答 1 of 1 や 1 of 5 程度でベストとは「ベスト」の単語が泣くであろう。特にこうした知恵袋や質問箱系では、単に長い文章を書いただけで「ベスト」となり、その誤答を見た人をそれが「真実」と誤認させ、さらに「誤り」を助長する。「無知」が「無知」を助長し、さらに下へ落ち、格差が広がる。現在、日中間、特に中国で起きていることもこれに似たようなことだが、ここにネット社会の危険性がある。そもそもネットの利点は数千・数万の情報に触れられることにあるにも関わらず、質問箱などで尋ねて、少数の人間から匿名かつ無責任な回答があったとしても、主観という観念論の有害な人工着色料が加えられた返答がなされるだけで、場合によっては疑問解決どころか健康被害をもたらす。そもそもネットの使い方が間違っている。質問箱などの少数に尋ねる時間があるのなら、google先生にでも聞いたほうが速くて正確で多数の情報に接することができる。日本もまだまだITリテラシーは極めて低い。知恵袋などで解答する者はもっとその回答に慎重であるべきだ。でなければ永劫に残る、己の回答の恥ずかしさを背負うことになるだろう。
・・・
仕事柄、これまで少なくとも10万人以上の人々と接してきたが、やはり最近は明らかに人間の判断力などが落ちてきているといわざるを得ない。特に「失われた10年」といわれる2000-2010年の10年間における人々の脳内のコミュニケーション能力の低下が著しい。例えば映像中に「10」個の情報があったとしても、そのうち1つか2つしか情報を理解できない人間が増えている(=いわゆるKY人間の増加)。10年前なら「10」のうちせめて4〜6個ぐらいの情報は平均的に人々は理解していた。その反面、きわめてコミュニケーション能力及び情報処理力に優れた人もおり、二極分化、脳内の格差が広がっている。脳の格差・情報処理力の格差はそのまま経済的・社会的格差に直結する時代。ITにより「時間」と「距離」が崩壊している現代においては、物理的な破壊が持つ価値は低下し、無形な情報が核爆弾よりも強烈な破壊力を持ちうる時代になりつつある。ウィキリークス(wikileaks)の事例などは前兆に過ぎない。
「ガラパゴス化した日本の携帯文化」
これもひとえにIT、特に日本においては日本特有のガラパゴス化した携帯電話文化のせいであろう。携帯電話普及により人々は考える前にすぐ他人に聞いてしまう癖がつき、思考力・忍耐力、行間を読む力が極めて低下している。相手方のことを思い計らう前に電話やメールを送り、連絡が取れないとイライラし、挙句にはパニックやトラブルを引き起こす。なんでもかんでもすぐに「教えてくれ」のクレクレ族が多い。
そんな低脳化した視聴者になんとかわかるようにTVは字幕だらけになる。本来は音声と映像だけで十分なはずのテレビが、日本のバラエティ番組はセリフをいちいち文字化し、笑うべき箇所ではさらにその文字を画面上で強調する。消音にしても問題なく番組を理解できてしまうほどだ。要はTVをマンガ化しないと最近の視聴者は理解できなくなってきているのである。TVの視聴者層の能力も極めて落ちていることを画面は如実に語っている。
「日本のインバウンド性」
本来、ネットや携帯電話などのITはそのアウトバウンド性に利点があるのだが、ガラパゴス化した日本においては、えてしてインバウンド方向ばかりへ向かいがちだ。日本国外に住むと痛感することだが、海外では隣人からして肌や髪の色、文化、習慣が異なり元々、異なることが前提となっているため、他人とコミュニケーションする際は、自ずと共通な点を探しだそうと努力することから始まる。よってITもアウトバウンドな用途に使われることが多い。科学反応と同じで、「違うもの」が混ざり合い中和する時に生じる熱量が、移民国家の最大のエネルギー源となっている。
反面、日本では周囲は基本的に日本人であり、日本語を話し、ある程度価値観や文化は同じであるという、無意識に同じであることが前提となってコミュニケーションがなされることが多いため、他人との小さな違いばかりに目がつくようになり、そのことが不安を煽り、差別・鬱病などの誘発の一因になっている。ブランド品信仰なども単に「他人と同じでないと安心しない」というコミュニケーション不安の裏返しである。
つまり多様な価値観が存在する多民族国家ではないため、日本においては、どうしてもデコメなどの内向きなコミュニケーションを濃くする方向、異種排除、内輪な仲間の拘束性を助長するインバウンド方向へITは使われてしまいがちである。最近、他人の目が気になって(友達とつながっていないと思われたくなくて)、学食で一人でご飯を食べられない学生が増えている、とか、海外へ出る若年層の減少(外への無関心)、というのもこうした日本特有のインバウンドなITコミュニケーション発達の産物である。
・・・
上の知恵袋も、キャサリン・ウィーバーが指摘している「人間の能力の程度」「人間の不確実性・脆弱性」のいい例である。かと言ってキャサリン・ウィーバーらサイボーグレジスタンスは、(スカイネットと違い)そうした不完全な人間の全てを否定するではなく、脆弱な人間の特性の中からも良い部分を抽出して尊重し、マシーン側の特性と融合させて、より完璧な存在にならんと欲している姿がサイボーグレジスタンスの第三極の存在(3つの点:3点によりもたらされるバランス)によって描き出されている。サイボーグ・レジスタンスとは、結局のところ、現代および次世代において「我々人間または社会があるべき姿」のことなのであろう。
そしてこれらの現代社会と近未来を如実に描ききっている「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」はおもしろく、そして恐い。

TAGS:Terminator: The Sarah Connor Chronicles/カリーバ/Kariba/ゼーラ/コープ/組織概論/The Rise of Machines/リードイン番組とは/baby skynet/攻略/automated traffic monitoring system/創世記/創成期/序章/Genesis/旧約聖書/解説
T3:ターミネーター3 の失敗2 >><< シュワルツェネッガー、ジェームズ・キャメロン最新競演作品
メイキング TSCC|-|TSCC-Topカリバと現代社会:スカイネットの創生期
スポンサーサイト
|-|-|TSCC-Topスポンサーサイト