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T3:ターミネーター3 の失敗1 >><< カリバと現代社会:スカイネットの創生期
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T3:ターミネーター3 の失敗2
T3:ターミネーター3 の失敗1 からの続き。

星型サングラスを掛けたり、女性の体をスキャンしてINAPPROPRIATE(不適当な)表示したり、T3のおふざけがあまりに度が過ぎていたため、(実際、NY Times他各誌もB級映画扱いである→[Terminator3 is essentially a B movie])

試写(pilot)段階であったキャンディ軍曹の悪ふざけのシーン↓
https://www.youtube.com/watch?v=kayFrIR-Qfw
は劇場公開時はカットされた。このカットされたシーンを見てもわかるように、T3はT4とも矛盾する。すでにT3の段階でT-800系もほぼ完成しており(T-600系は存在していない)、そしてT-800系はスカイネットではなく、人間(軍)が作っている点もT4と矛盾。


さらに「Tモデル101型への愛着の矛盾」もある。
T3,T-850:John Connor was terminated on July 4th, 2032.I was selected for the emotional attachment he had for my model number due to his boyhood experiences.This aided in my infiltration. I killed you.「ジョン・コナーは少年時代の思い出(=T2)でモデル101型(=シュワちゃんの顔型のターミネーター)に愛着がある。それで私が潜入して接近し、油断したジョンを2032年7月4日に私が殺した。」
T3いわく、ジョンはT2の経験により、シュワちゃん顔のターミネーターに愛着があり、それで2032年にinfiltrate(潜入)したシュワちゃんに接近を許し殺された、との「お涙頂戴ストーリー」が語られていたが、T4では2018年にシュワちゃん顔に遭遇し、そしてなんの愛着もためらいもなく、見た瞬間にジョンは銃をぶっぱなし、殴り、ランチャーもお見舞いしている。


T3の「お涙頂戴ストーリー」はT4であっさり否定された。「T3で学んだからT4ではシュワちゃん顔にだまされないようにした」と言いたいのならそれはそれでいい。しかしそれだと「未来は変えられた」ことになる。「2018年に遭遇」と「2032年に遭遇」の矛盾も「未来は変わったこと」になる。(=つまり、T4はT1,T2同様「未来は変えられる」という主義の下、作られている。)別にT3が、T1,T2のように「未来は変えられる」という前提で作品が作られていたのならよかったのだが、しかしT3は「未来は変えることはできない」として核戦争を起こしている


T4の審判の日は実は2011年以降
また、これもT3とT4が決定的に異なる点だが、T4のマックG監督は各インタビューで「次のT5は審判の日の前の2011年の現代が舞台になる。」と公言している。つまりT4の監督によると、T4(及びT5・T6の3部作)の審判の日は少なくとも2011年以降という設定でT4の映画は作られている。よって2004年を審判の日としたT3と完全に相違する。(尚、T4の審判の日が2003年または2004年頃としているT4の「オフィシャル本」といわれている本は、元々宣伝的要素が強く、T4の作品内で審判の日の年月が明確でないことをいいことに広報が無理やりT3との整合性を付けようとした痕跡が2003年/2004年とバラけているところにも現れてしまっている。いずれにしてもこれらの本の審判の日の記述は情報源が不明で根拠が疑わしい。また、マックG監督のインタビュー等に触れていないwikipediaなども同様で、単にT3との整合性を持たせることに躍起になっている主観性が強い文面となっており、もっと製作者の作品意図を汲み取り、言質を取り、情報源の幅を広げて客観性を持たせる必要がある。それ以前にフランチャイズゆえに整合性を持たせようとすることにそもそも意味がない。) 以下、McG監督インタビュー一部↓
McG reveals."I strongly suspect the next movie is going to take place in a [pre-Judgment Day] 2011, John Connor is going to travel back in time and he's going to・・・「次のT5は審判の日以前の2011年の現代が舞台になるんだ。ジョン・コナーが現代にタイムトラベルして・・・(T1000のベースとなる科学者も登場して)・・・」→続き:[Film Journal]
英語の各サイトほど詳しくはないが、日本でのインタビューでも類似のコメントをしている→一例:http://getnews.jp/archives/17209
Film Journal以外にも複数の雑誌・TVのインタビューでマックG監督はオフィシャルとして上記同様に発言している。(というよりも率直に言うと、マックG監督はT3のことはあまり良く思っていない。T3との比較も嫌う。)
キャラクター名が一部重なる点以外はT3とT4はガチンコで相対している。
つまりT3は他のすべてのターミネーター作品と(細かい点のみならず)最重要な根幹の部分で相反し、本質においても矛盾している作品である。T3の設定には本質的な無理があり、今後T5,T6などが作られたとしても、それらとT3とのかい離と矛盾がさらに客観的に露呈していくことになり、時間の経過とともにますます「T3は なかったことに」ならざるをえなくなる。
年齢・時代設定、原作T1,T2に矛盾した作品となってしまった「ターミネーター3(T3)」は数字にも失敗が現れている。↓
2.売上/興行収入の「すべり台」T3に はじまる
これもまたwikipediaなどが間違っているところだが、(T3は)「興行的には成功し、早々に続編の『ターミネーター4』の製作が決定した。」などと書かれているが、実際はT3は赤字である。↓そしてT3のジョナサン・モストウ監督はこれ1作のみで降板。T3後「早々に」どころか4年経った2007年に権利も転売され、現在にまで至るフランチャイズの権利の迷走はT3から始まった。
ターミネーター興行収入
参考:http://boxofficemojo.com/showdowns/chart/?id=vs-terminator.htm
上表の通り、まず、Domestic(アメリカ国内)で大赤字である。上表では製作費は公表2説(1.7億 or 2億ドル)の少ないほうの1.7億ドルにしたが、実際は2億ドルはどうやらかかっていたらしい。少ないほうの1.7億ドルで見積もったとしても、いずれにしても2000万ドル(約23億円)の赤字(←2003年時1米ドル=115円仮計算)。この数値はリピーター率が低いこと。口コミでの広がりも少なかったことを示している。「T2のレベルをT3に期待して映画館に足は運んでみたが期待ハズレだった」ということを数字は表している。
T3の罪は、観客にターミネーター離れを引き起こしたことである。
その後、アメリカ国外の興行収入でなんとか盛り返しを見せたかに見えるが、映画の収支というものは、
「製作費×3倍」の興行収入を稼ぎ出して、はじめて 収支トントン
といわれているように、T3は製作費の2.55倍しか稼いでおらず、赤字である。
海外での興行収入というのは、
1.上映国数を単純に増やし(=新興・発展途上国のインフラ整備)、かつ
2.上映国であるアジアなどの新興国の物価が上がっていれば、
単純に数字上は大きく見せることはできる。
が、実際はここから各国の配給会社への支払い、関連会社へのマージン、上映映画館への支払い、各国での広告費などその他諸費がそこからさらに引かれるのだが、その引かれる分は上記の興行収入には反映されていない。原価率を30%以下に押さえておかないと、言い換えれば、製作費の3倍を興行収入でかせいでおかないとショービジネスをやっていくのは厳しい。
例えば、「年商1000億円の会社」と聞けば一瞬すごいように聞こえるが、もちろん、実際のその会社の利益が1000億円あるわけではなく、経営実態は全く別物である。リーマンBros.然り、数値が大きくても一瞬にして倒産する実態があることは見掛けの売上や年商などからは全くわからないのは興行収入も同じ。上表を鑑みるに、T3で「ターミネーター・バブル」は弾けてしまい、その後、下降の滑り台が始まっているにも関わらず、「ターミネーター商標権利」だけが高騰し続け、一人歩きしている現状も問題である。
【為替トリック】
また、映画の興行収入には為替トリックがあるので注意が必要だ。例えば通貨「円(yen)」で例えていうなら、T2の1991年が1$=約135円、T3の2003年が1$=約115円。日本で1000万円売上があったとすれば、T2の頃1000万円=$74074、T3の頃1000万円=$86956。同じ「興行収入」1000万円でもT3の時のほうが数値は大きくなる仕掛けだ。これは円の例だが、通貨全体的に、世界的にドルの価値はT2の頃よりもT3の時に15%ほど落ちている。この経年による為替動向を是正すると、T2基準のT3の本来の「アメリカ国外の興行収入」は$240,550,000、グロスは$390,921,112とT3はトータルでもあまり芳しくなかったことがわかる。
「製作費に対しての売上」:ROI(Return on Investment:費用対効果)もはるかに悪く、どの数値にしてもT2の売上にもはるかに及ばず、「興行的には成功し」とは言い難い、現実的に厳しい数字が並んでいる。
WIKIPEDIA 日本語 ターミネーター3
1.公務に就いた者が(カメオならまだしも)商業映画に「主演」できるのか。「多忙
2.T3の失敗の繰り返しを恐れ、McG監督は「4」という数字は付けていない。
(別モノの3部作の始まりとしたかったからである。)
3.シュワルツェネッガーの主演を「周囲は期待していたが」が正解。
よってT3のジョナサン・モストウ監督はこれ1作のみで降板。T3の路線では「儲からない」ことがわかったプロデューサーのMario F.Kassar(マリオ・カサール)らはT3の後、ターミネーター権利を放出(そもそも儲かるなら権利は絶対手放さない)。マリオ・カサールらは、高値で売れるうちに権利を$30 millionでハルシオンへ転売。ハルシオンはパシフィコーから$30 millionを借りて権利を購入。見かけの興行収入に目がくらんだハルシオンは貧乏くじを引いてしまう。そしてT4(2009年)をハルシオンは製作するも、T3をはるかにうわまわる大赤字に終わり、ハルシオン破産申請、現在の「ターミネーター権利」の迷走に至っている(パシフィコーは担保として権利をハルシオンから回収)。興行収入の数字の本音は権利の動きを見ればわかりやすい。
それもこれもT3が「審判の日」以降に時計の針を進めてしまう路線で作品を作ってしまったからである。自らの力で「審判の日」を止め、未来を、運命をどう変えるか、(=つまり努力すれば報われる、といういかにもアメリカ人大好きなアメリカン・ドリーム的発想)にターミネーター・サガの醍醐味があるにも関わらず、それを無視した作品(T3、T4)を作ってしまったことによる当然の結果といえる。上表見ての通り、この辺りをわかっている(期待していた)アメリカ人の評判は特に悪く、実際、私もT3が公開された2003年7月にちょうどワシントンDCにいたが、公開から1週間も経っていないのに、T3の上映館はガラガラだった。アメリカ人の反応も「ハハハ」で終わっていた。それがT3である。よってT3は、
シュワちゃんが出演しただけではターミネーターはヒットしない。
ことを証明してしまった映画である。シュワちゃんはシュワちゃんで、その年2003年中盤〜カリフォルニア州知事選前の「広告」効果もねらって、T3出演を「有効活用」した。T3撮影時から知事選が折込済みだったことがわかる。
アーノルドに投票を!VOTE ARNOLD
I'm going to clean HOUSE, Hasta La Vista, Baby!
(アーノルドに投票を!私は議会をクリーンする。ハスタラビスタ、ベイビー!)

ちょうど2003年8月に私はロサンゼルスにも足を運ぶ機会があり、その時、街角で撮った写真の一枚がこのたて看板やTシャツ。すでに映画T3公開時にはカリフォルニアは州知事選挙一色、T3の宣伝なのか、選挙の宣伝なのか、わからないような状態になっていた。かなり戦略的な「大人の事情」を現地で肌で感じた2003年である。
そして権利のゴタゴタの数年後作られたT4だが、2009年当初いわれていた、2011年のマックG監督による「ターミネーター5」は「消滅した」。
T3 はT史上、無かったことになった作品である。
まとめるとターミネーターのヒットには以下のような要素が重要である。
ターミネーター原作構成要素
T4に違和感を感じた方は正解である。T4にはターミネーターの象徴、タイムトラベルが登場しない唯一のターミネーター作品だからである。つまりT4にはターミネーター作品の真骨頂、時間軸の移動による面白さ、が欠如しているのである。脚本力があれば、本来ならマーカス・ライトやらT-600やらだけでも白飯10杯は食べれる魅力的要素を秘めたキャラクターだったにも関わらず、あれもこれもの八方美人かつT3的商業主義路線に走ったため、T4は完全な失敗に終わった。そのことによるターミネーター商標権利迷走のとばっちりを受けたのがTSCCである。
T4がTSCC放送後に作られていれば状況は変わっていただろう。
TSCCについては各要素を満たしているにも関わらず、アウトプット媒体がTVメディアという極めて窮屈な制限に翻弄された。判断基準が「売上」ではなく、「TV局の事情」と「スポンサーの懐事情」、「アメリカ人の視聴率」のみでなされなければならなかったことは悲惨である。元々ターミネーターの市場はアメリカではなく、「世界」の売上に依存しているのは上表でも一目瞭然。一度海外に放出さえされれば実際、TSCCの海外での売上はよいにも関わらず、DVD/BDの売上は製作のワーナー・ブラザーズには入るものの、TV局FOXにはDVD/BD収入は関係ない。よってTV局FOX内にあったTSCCのオフィシャルサイトは放送修了後、早々に閉じてしまい、TV放送ならではの販促の不十分さ・販路の狭さにTSCCは阻まれている。
ターミネーター・フランチャイズ全体においては、このままT3,T4の路線で「ターミネーター5」を作ったとしてもコケるのは100%確実であることから、一時期、T4の失敗後、路線変更するために、2010年1月にT1、T2の脚本家William WisherがT5-T6の案を提出したり、といった動きは水面下ではあったものの、いまだにターミネーターと名の付く一切の新作・続編製作の停止は続いている。T2の正統な路線で、なおかつ(TVではなく)映画としてコンパクトに圧縮して放出すれば、「ターミネーター」としての作品の未来はまだある。

「T3のT-Xの 違反」
T3の各キャラクターの年齢設定などのミスに加え、クリスタナ・ローケン演じるT-Xというキャラクターも違反を犯している。
ターミネーターでは禁じ手の、未来からの武器持込である。
←右手に内包持込のプラズマ砲
ターミネーターのおもしろいところは未来からの持込制限があることだ。一定のルール(制限)があるからスポーツや格闘技はおもしろいのと同様、未来の武器を持ち込むと、結局なんでもありになり、興ざめする。でなくてもこのT-Xというターミネーター、「T-800-850系よりもはるかにバージョンが上」の「対ターミネーター用のターミネーター」というフレコミだが、結局、これまで登場したT-800系と液体金属を足して2で割っただけの、まったくオリジナリティも独創性も感じられない。身体の一部にゴニョゴニョいろいろ付けるのは、20世紀・昭和のSFマンガの発想である。
それどころか、骨格があるために、せっかくの液体金属での「化け」に制限がある。骨格の形、つまり人の形以外のモノには化けられないし、クリスタナ・ローケンの身長180cm以下のモノにも化けられない。劇中、ケイト・ブリュースターやそのフィアンセ:スコット・メイソン(Scott Mason)にT-Xが化けるシーンがあるが、スコット・メイソン役のMark Famigliettiの身長は175cm(但し、実際は170cm程度。ケイト役のクレア・デインズClaire Danes:身長167cmと並んだときの身長が同じなため)ゆえに、170cmくらいの彼らにT-Xが「化ける」にも無理がある。
結局のところ、床でもトイレの便器でも幅広く化けられる液体金属T-1000系のメリットを帳消しにしてしまった、フランチャイズ特有のオフィシャルではない型番ターミネーター、それがT-Xであった。最後も結局、その弱点の骨格をT-850につかまれて終わってしまった。

「T3のT-Xの 内包 は 退化」
以前、恐竜と時間の項にても言及したが、
恐竜VSほ乳類 1億5千万年の戦い体内にあれこれ内包しようとするのは「退化」である。
←NHK「恐竜 vs ほ乳類」
人間は、恐竜とちがってパワーを内包することを放棄し(つまり牙や鋭い爪、巨大な筋肉、アゴ、体格を放棄し)、代わりに脳を発達させた。人間はパワーが必要なときは、その都度、外注することにし、在庫とインフラを体内に抱え込むことはやめた。外注とは道具の使用・改良のことである。人間は高いところにあるものを取るにはキリンのように首を長くしたりしない。ハシゴやクレーン車を使う。パワーが必要なときはショベルカーや武器を使う。恐竜のように、パワーを内包するために身体を巨大化したりはしない。体を巨大化すれば、当然、その在庫とインフラの維持に相応の食料やメンテナンスなどが必要となり、リスクが増加する。結果として人間は進化をとげ、食物連鎖の上位に位置できるようになった。
つまり、アドバンスなターミネーターどころか、身体にあれこれ内包するT-Xは「退化」(バージョンダウン)である。手刀1本、頭1つで勝負するTSCCのキャサリン・ウィーバーのほうがよほど進化形といえる。プロほどナイフ1本理論である。
実際、この辺りのことを液体金属T-1001 キャサリン・ウィーバーは非常に端的に以下のように表現している。
Cows are more powerful than man. But I'd still rather be the farmer with the rifle.
「牛は人間よりもパワーは強いが、ライフル(銃)を持った牧場主のほうが牛よりも強い(=would rather:そして私はそんな存在でありたい)。」
(TSCCシーズン2第13話)
TSCCでのキャサリン・ウィーバーのセリフは無駄が無く洗練されており、機知にも富んでいる。最強のターミネーターである。

「タイムラインを理解するには?」
ターミネーター作品のタイムラインも、何やらいろいろな理論がごちゃまぜになって理解できていない人も多い。例えば、
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1240586102
↑に、「個人的にはターミネーター3が矛盾が無くて好きですけどね。戦争が起こらなければカイルが過去に来ないので、ジョンが生まれなくて物語が破綻します。」などと書いている人がいるが、これも矛盾しており間違いである。[T3:ターミネーター3 の失敗1]にても書いたが、もしこの人の理論(=「ターミネーター3」の理論)の下に考えると、結局、「核戦争が起き、でも未来にはジョンとケイトがおり、だからカイル・リースやシュワちゃん型ターミネーターを現代に送る」のならば、T-XがT3において何しようが、未来には確実にジョンやケイトが存在しているわけだから、T3においてT-Xが何しようが放っておけばよいのである。未来に存在しているわけだからケイトやジョンは現代で死ぬことはない。T-Xが現代で何しようが、未来ではジョンやケイト、カイルも存在するのだから、シュワちゃんがT-Xと戦う必要もなく、論理が破綻しておりT3という映画自体の存在する意味がない理論となる。(だからT3という映画はコケたのだろう。)
時間は循環しないまとめると、こういう発想をする人の頭の中を代弁すると、左図の「自分の尻尾を追い掛け回す犬」理論であり、時間は循環しなければならない発想なのであるが、現実には時間は循環することはない。時間はただ一方向のベクトルで延々と一方通行の直線で突き進むものであり、曲線ではない。弧を描いてもどることもない。だから我々は次々と突き進む環境に合わせて「進化」するのである。もし時間が循環するなら、過去の環境に適用するように我々は身体を元にもどさないといけない(=退化させないといけない)ので進化はしない。進化をしてきたから今の我々がいるので、「犬の尻尾」理論は矛盾することになる。
「過去形な未来」は「過ぎ去った未来」
さらに時間的なことは英語の文法的に例えるとわかりやすいかもしれない。
JOHN:Who sent you ?
T-800:You did.
「誰が未来から送ってきたの?」「君自身が送った。」

上のT2の例文を見てもわかるように、未来のこともすべて過去形で話している。つまり、未来からやってきた者にとって、「やってきた未来」はすべて過去の話であり、過去として過ぎ去ってしまっているのである。よって当然、「次にやってくる未来」はすでに「過去として過ぎ去ってしまった未来」とは同じ未来になるとは限らない(違う未来になる)のである。ゆえに始めから「核戦争は避けられない」として循環型の「過ぎ去った未来」をおし進めるT3は矛盾している。T3の主張の通り「核戦争は避けられない」=「未来は変えられない」のならば、そもそもT2が設定している1997年8月29日に核戦争が起きているはずであるが、T3では「1997年に核戦争が起きていない」。つまり、「未来は変えられること」を認めてしまっているのである。T3はT3自身が基準としている過去においても未来においても自ら矛盾してしまっている。T3が作られる前にはタイムラインで困惑する人はいなかった。そのこと自体、T3の設定が矛盾していることを証明している。
・・・
恐竜と時間でも述べたが、そもそも時間というのは一方向のみ進むベクトルで「光」のようなものであり、過去に進むことはない。物理学上、未来へ飛ぶ(=正確には、宇宙を光速で1時間飛んでいる間に地球が3,4周=3,4日経過している、という時差が生じる)ということは理論上、不可能ではないが、過去へ飛ぶことはできない。時間は一方向の一方通行だからだ。映画「タイムマシーン」で示唆している通りである。なので過去へ飛び立てるタイムマシーンは本来、ない。ただ、それを言うと「ターミネーター」ほかすべてのタイムトラベル映画が楽しめなくなるので、ターミネーターにおいては、タイムマシーンはある。「未来は変えられる(No Fate,What We Make)」という大・大前提で映画は施行されている。よってターミネーターという作品において、タイムラインは以下のようなイメージとなる。
下図中、赤いラインがターミネーターの本流である。
ターミネータータイムライン
※POINT・・・上Aのラインでは、ジョン・コナーの父親は必ずしもカイル・リースでなければならないわけではない。ジョン・コナーはあくまでコナーであり、ジョン・リースではない。つまり、母親がサラ・コナーでさえあれば、父親は誰でも良い、それがAである。
「時間」というエネルギーは、何かに当たる(誰かが何かをする)たびに屈折しながらもひたすら前進を続ける。
タイムラインを理解するときのコツは、(未来は一旦無視し)生年月日や肉体などの確定した事実に基準を置くことである。つまり、
1.1984年にカイル・リースの肉体があった、という事実。
→現代へ来た時点で、カイルがいた「可能性の未来」は過去(消去)となり違う未来が始まる。新未来では必ずしもまたカイルが未来から来る必要はない。
2.1985年にジョン・コナーが出生した という事実。
→事実、ジョン・コナーはもう現代に存在し続けている。だからこれからやって来る未来においては、必ずしもカイル・リースを未来から再度、過去へ送る必要もない(もちろんまた過去へ送ってもよい)し、核戦争も(起きるかもしれないし)起きなければならない、というわけでもない。今のタイムラインを維持すればいいだけの話で、これからの作品においては必ずしも過去の再現をしなくてもよいのである。時間は一方向ゆえに、むしろ違う未来が展開する可能性のほうが高い。だからTSCCのシーズン2最終話で未来へジャンプアップしていったジョンはサラ・コナーの写真を持って行っていない。T1,T2を踏み台とした、TSCCオリジナルの新しい未来が始まっているのである。
上の1、2の2つの事実は確定している(=どのT作品でも共通のお決まり事項である)のだから、これをスタート地点に考えればわかりやすい。未来を基準にすると、結局、同じことの繰り返しで全「ターミネーター」という作品の存在価値がなくなってしまう。↓
T3の理論=「未来は変えられない」だとどうなるか?
まずT3において、「核戦争は避けられない」=「未来は変えられない」のだから、核戦争後の未来も変わらない。だからシュワちゃんを送ったケイトらも未来に何があっても存在する。だからT-Xが現代に飛んできて何をやってもジョンやケイトは不死身である。よってT3という作品は消滅する。
次に、T1等との関連について。T1にて1984年にシュワちゃん型ターミネーターがサラ・コナー抹殺に向かったが、T3の理論をあてはめると「未来は変えられない」(T3より:destiny/inevitable及びT3が核戦争が起こしたというT3の事実参照)のだから、どっちみちサラ・コナーは死ぬことはなく、ジョン・コナーは産まれる。カイル・リースを1984年に送る必要もない。なぜなら未来にはジョン・コナーは存在しており、T3の理論だとその「未来は変わることはない」からだ。T3の理論だと「未来は変えることはできない」にも関わらずT1では未来を変えるためにT-800とカイルが送りこまれる。T1とT3は早々に矛盾する。
ちなみにT1の未来にいるジョン・コナーはコナーであり、ジョン・リースではない。つまりT1の「古い未来」の段階ではサラ・コナーという人が母親なら父親は誰でもよいのである。必ずしも父親はカイル・リースでなくてもよい。父親がカイル・リースでなければならない、という規定はT1で描かれていた「最初の古い未来」にはない(T1の結果として、たまたま父親がカイル・リースという人になっただけである。カイル・リースが来なければ来ないで、別の未来の兵士か、1984年にリアルタイムで生きている別の男性(例えばエンリケではないが、軍事や銃に精通しているような男性)がサラ・コナーと結ばれていた可能性も否めない。別の男性が本来のジョン・コナーの父親になるはずだったが、カイルが割り込んで「事実関係を変えてしまった」可能性もある。カイルがT1の未来で持っていたサラ・コナーの写真も、別の男性とメキシコ旅行に行ったときの写真であった可能性も否めない)。T1の未来でサラの写真が燃えていたシーンは、実はそんな別の男性のタイムラインが終わり、カイルが過去に飛び、これからカイルが父親となるタイムラインが始まることを暗示していたのかもしれない。
いずれにしてもT1の後、上図の赤いラインが新たに始まる。いずれにしてもジョン・コナーという人物は1985年に産まれ、T3の理論でいう「変えられない未来」までジョン・コナーが不死身で存在し続けている。つまりT3の理論を当てはめると、T1の戦いは無意味(戦わなくてもサラ・コナーは不死身)となり、T2も無意味(戦わなくてもジョン・コナーは不死身。というか「未来が変わらない」ならT2も作られることもない)、結果、T3も消滅(自滅)する。ゆえに「未来は変えられない」としているT3は矛盾しており、論理的・自動的に「T3はなかったこと」にならざるをえない。
T3が拍子抜けしたのは、T1,T2の「未来を変えられる」「未来はどうなるかわからない」という緊張感から逸脱してしまったからである。T3で「未来は変えられない」路線へ方向変換することを知ってしまった観客は「ターミネーター」というタイトルの新作では映画館にはもう足は運ばなくなる。その結果がT4の無残な結果である。T3の罪は大きい。

このT3の理論だと我々は「ターミネーター」という映画自体を知ることはなかっただろう。ゆえに未来から誰か来て現代で何かするたびに「これからの未来」は少しずつ変わっていくという大前提でそもそもターミネーターという原作は施行されている(だから「未来の不確定要素」に基準を置いている人はわけがわからなくなるだろう)。未来が変わらないのであれば、シュワちゃんもカイルリースもT-1000もT-Xもそもそも未来から来ることはないだろう。
T1でカイル・リースが説明している通りだが、カイル・リースがやってきた「未来」は確かに昔は存在していたが、現代にカイル・リースが到着した時点でその人にとって「やってきた未来は過去」になり、そして現代でのカイルが何かするたびに、「新しい未来」、つまり新しいタイムラインが生成され、違う未来がやってくるのである。しかしながら1984年にカイル・リースがいた、という事実は変わらない。
よって「昔は確かにあったが今はもう過去となって消滅してしまった未来」をベースにしているT3とT4はタイムラインが古く間違っており、また、テーマ的にも「未来が変わらない」としているT3は矛盾しており、また、核戦争後の世界をベースにしているT4も、要はターミネーターの世界観から外れていることになる。


ロケ地:サンタモニカ・ピアの際にも述べたが、そもそもターミネーターという映画は、原作者ジェームズ・キャメロン監督自身が1962年に体験したキューバ危機、つまりいつ自分の頭上に核爆弾が落ちてくるかもわからない核戦争の現実的な恐怖に基づいて作られている。


よって反核(核戦争を止める:Stop Judgment Day)が原作のターミネーターの強いテーマの1つであるため、T3やT4がいかに原作から外れているか、がわかるだろう。そして核戦争勃発を阻止しようと現代で何かをするたびに、未来は過去となり、新しい未来がはじまる・・・つまり、未来はあなたの今この瞬間、どう動くかでどんどん変わっていく、だからあきらめないで努力してがんばりなさい。努力はきっと報われる・・・その「前向きなメッセージ」がターミネーターという作品のテーマであり、T1,T2がヒットした要因の1つである(上表の「構成要素」参照)。



「伝説の戦士 サラ・コナー」もお忘れなく ターミネーター1でのカイル・リースや、サラ・コナー・クロニクルズのキャメロンも、サラ・コナーに対して、以下のように述べている。
T1,KYLE REESE:It was a chance to meet the legend.
TSCC,CAMERON:You are the best fighter.

「ジョンを育て上げた伝説の戦士サラ・コナーに会えるチャンスだったからタイムトラベルを志願して現代へ飛んできた。」・・・カイル・リースがサラ・コナーを見つめるとき、恋心以外にも、「戦士」としての尊敬の念も込められていたことがわかるシーン。「サラ・コナーは伝説」なのである。そんな重要な要素がないがしろにされたT3こそが本流から「You're terminated.」されてしまい、サラ・コナーの復権を試みられたのが、TSCCである。

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ターミネーターTerminator|-|TSCC-TopT3:ターミネーター3 の失敗2
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